駐車場の外構工事を成功させるアイデアとは?外構のプロが解説する基礎知識と外構アイテム
駐車場外構のデザイン性を高めるにはどうすればいいのか?
駐車場外構のデザインは簡単には変更できないため、しっかりとイメージを固めておく必要があります。
本記事では、外構リフォームで重要な駐車場のデザイン性を高めるポイント、おすすめアイテム8選を紹介します。
駐車場の外構の基礎となる考え方
駐車場の外構とは、敷地内における車の出入り・駐車を安全かつ快適に行うための舗装や構造、周辺設備のことを指します。
単なる「車を停めるスペース」ではなく、日々の暮らしの中で頻繁に使用される動線の一部であるため、使いやすさや耐久性、景観への配慮など多くの要素を踏まえて作ることが必要です。
特に重要なのが「舗装材の選定」です。
駐車場の舗装に使われる主な素材には、コンクリートやアスファルト、砂利、インターロッキングブロックなどがあります。
それぞれ耐久性やコスト、メンテナンス性に違いがあります。
使用目的や住宅全体の外観デザインによって適した素材は変わるため、違いを理解しておきましょう。
なかでもコンクリートは、個人住宅における駐車場の舗装として非常に多く選ばれている素材です。その理由には、耐久性の高さやメンテナンスの容易さ、見た目の整然さといった実用的かつデザイン性の両立が挙げられます。
舗装材比較表
項目 | コンクリート舗装 | アスファルト舗装 | 砂利敷き | インターロッキング |
---|---|---|---|---|
耐久性 | 非常に高い(10年以上) | やや高い(5〜10年) | 低い(轍や凹みが出やすい) | 高い(適切な施工で10年程度) |
施工費用 | 中〜高 | 比較的安価 | 非常に安価 | 中〜やや高 |
メンテナンス性 | ほぼ不要 | 数年ごとの補修が必要 | 定期的な補充・除草が必要 | 雑草対策・補修が必要 |
見た目・デザイン性 | シンプルで整った印象 | 黒色で無機質な印象 | ナチュラルだが整備感に欠ける | カラーバリエーションが豊富 |
雑草対策 | しやすい(全面舗装) | しやすい | 雑草が生えやすい | スキマから生える可能性あり |
排水性 | 傾斜設計で対応(透水性なし) | 傾斜で排水(透水性なし) | 透水性あり | 透水性の高いタイプもあり |
夏場の熱さ | 日射の照り返しがやや強い | 熱を吸収しやすく高温になる | 熱を持ちにくい | 材質により異なる |
騒音・振動 | 静かで安定している | やや静か | 走行時に音や振動が出やすい | ほぼ静か |
駐車場の外構はコンクリートがおすすめ理由

駐車場の外構は以下の理由により、コンクリートを選ぶことをおすすめします。
- 耐久性の高さ
- 雑草が生えない
- 排水効果が高い
- デザイン性が高い
- 段差ができないため使いやすい
耐久性の高さ
駐車場周りでは、舗装が不十分な場合、土の隙間や砂利の間から雑草が生えてくることが多く、定期的な草むしりが必要になります。
コンクリートは地面をしっかりと覆うため、こうした雑草の発生を大幅に抑えられるのは嬉しいポイント。
雑草が生えないことで景観も美しく保たれ、害虫の発生リスクも減少します。特に夏場など雑草の成長が早い季節でも、日々の手入れの負担が軽減されるため、忙しい家庭にとっては大きなメリットです。
雑草が生えない
駐車場周りでは、舗装が不十分だと土の隙間や砂利の間から雑草が生えてきてしまい、定期的な草むしりが必要です。
コンクリートは地面を覆うため、こうした雑草の発生を大幅に抑えられます。
雑草が生えないことで景観も美しく保たれ、害虫の発生リスクも減少します。
特に夏場など雑草の成長が早い季節でも、日々の手入れの負担が軽減されるため、忙しい家庭にとっては大きなメリットといえるでしょう。
排水効果が高い
コンクリートの駐車場は、設計段階で傾斜をしっかりと取ることで、排水のコントロールがしやすくなります。
雨水がスムーズに流れるように水勾配を設けることで、水たまりができにくい駐車スペースを確保可能。これにより、雨天時にも足元が濡れにくく、泥跳ねによる車や靴の汚れを防げます。
また、水が滞留しないことでコケや藻の発生も抑制され、滑りにくい環境を維持できるのも嬉しいポイントです。
デザイン性が高い
コンクリートはシンプルながらも洗練された質感があり、現代的な住宅の外観と調和しやすい素材です。
無機質な印象になりがちなコンクリートですが、表面仕上げを変えることで印象を大きく変えられます。
たとえば、刷毛引き仕上げによって滑り止め効果を持たせたり、洗い出し仕上げで自然石のような風合いを出すことも可能。また、スリットやカラーモルタルを用いてデザイン性を高めることで、駐車スペースでありながらも外構全体の印象を引き締める要素として活用できます。
段差ができないため使いやすい
コンクリートは表面が平滑であるため、車の乗り入れだけでなく、自転車やベビーカー、車椅子などの移動にも向いています。
段差や凹凸が少ないことで走行時の振動が軽減され、安全性も向上します。
また、土や砂利に比べて泥はねの心配がなく、屋根が必要にはなりますが雨の日でも足元を気にせずに車への乗降が可能です。
これにより、玄関や車内の汚れを最小限に抑えることができ、日常の生活が快適になります。
駐車外構はコンクリートを選ぶべき理由
駐車場外構の舗装は、コンクリートがおすすめ。
コンクリートは耐久性が高く、経年劣化がほとんどないため、メンテナンス費用が抑えられます。
色が明るく、外構アイテムも馴染みやすいため、外構駐車場の印象も変えやすい。
コンクリートのひび割れを防ぐ「 目地 」のデザインを工夫することで、おしゃれなデザインを実現できます。
駐車場のコンクリート費用は、車1台分の面積で約17~20万円です。
よく比較されるアスファルトの費用は、車1台分の面積で約9〜10万円。
意外と安く感じるかもしれません、しかし、アスファルトは耐久性が弱く、メンテナンスの手間かかります。(費用もかかる)
長期的なコストを考えると、断然コンクリートがいいです。
舗装 〜 建物や広場、道路などの地面を平らで堅固にするための作業。
駐車場外構のアイデア(コンクリート編)
家のテイストに合うアイテムを選ぶことで、統一感が生まれ、オシャレな駐車場になります。
おすすめ素材は、以下の5つ。
- コンクリート – 芝生
- コンクリート – 砂利
- コンクリート – タイル
- コンクリート – 洗い出し
- コンクリート – スリット
コンクリート – 芝生
芝生の相場費用は、1㎡あたり天然芝で約5,000〜6,000円、人工芝で約9,000〜10,000円。
芝生は色彩豊かになりますが、タイヤが乗る部分に敷くとすぐに傷むため、あとにメンテナンス費用がかかってしまいます。
車を置く場所には、部分的にコンクリートを組み合わせる工夫をしましょう。
コンクリート – 砂利
砂利の相場費用は、1㎡あたり約3,000〜4,000円。
初期費用は他の舗装方法よりも安価ですが、車が泥で汚れたり、砂利の部分から草が生えてきたり、管理に手間がかかります。
コンクリートを組み合わせると、管理する面積が狭くなるのでおすすめです。
コンクリート – タイル
タイルの相場費用は、1㎡あたり約5,500〜10,000円。
カラフルなタイルもあり、外構駐車場の一部にアクセントとして使うと見栄えが良くなります。
タイルは、たくさんの色を使ってデザインしたい人におすすめです。
コンクリート – 洗い出し
洗い出しの相場価格は、1㎡あたり約25,000円です。洗い出しは光沢がでるため、コンクリートと組み合わせると高級感が出てよいアクセントになります。
洗い出し 〜 モルタルコンクリートが硬化する前に水で洗い流し、中の砂利を露出させる方法。
コンクリート×スリット
スリットの相場価格は、1㎡あたり約3,000〜22,000円。
スリットに組み合わせる素材で費用が変わります。
簡単にデザイン性を出せるだけでなく、ひび割れ防止や水捌けをよくする実用性があり、おすすめです。
駐車場のデザイン性を高めるアイテム6選

大きなアイテムは存在感があるため、1つ取り入れるだけでも駐車場の印象をガラリと変えてくれます。
物置としても利用でき、実用性も兼ね備えています。
しかし、価格が高く設置や処分も大変なため頻繁に交換ができません。
※ 以下、価格幅は目安です。
ガレージ
- 1台用木造ガレージ 〜 100~200万円
- 2台用木造ガレージ 〜 200~400万円
- 3台用木造ガレージ 〜 250~550万円
カーポート
- 1台用 〜 26~98万円
- 2台用 〜 39~270万円
- 3台用 〜 110~246万円
サイクルポート
- サイクルハウスタイプ 〜 1.5~6.5万円
- ガレージタイプ 〜 8~13万円
- 物置タイプ 〜 6~40万円
サイクルポート 〜 自転車を駐輪するためのスペース。(カーポートの自転車版)
ライト
5,000 〜 16,000円
カーストッパー
3,970円 〜
サイクルスタンド
6,540円 〜
小さいアイテムは、外構駐車場とテイストを合わせることで、さらにデザイン性が高くなります。
リーズナブルなものが多いため、交換すれば手軽に印象を変えられます。
まとめ
本記事では、駐車場のデザイン性を高めるコツと具体的な舗装方法を解説しました。
駐車場のデザイン性を保つには、定期的なメンテナンスが必要であるため、管理のしやすさも踏まえて、おしゃれな駐車場のデザインを実現しましょう。