コンクリート外構の費用・価格相場は?外構をコンクリートにするメリットとデメリットも紹介

  • URLをコピーしました!

外構工事は、建物本体を除くエリアの工事を指し、コンクリートを使用した主な作業は、庭・駐車場・フェンス等があります。

外構をコンクリートにすることによって、将来かかるランニングコストを抑制し、木材で発生するような補修費用の発生も避けられます。

本記事では、コンクリートを用いた外構工事の費用相場と節約方法を、プロの外構業者が解説します。

目次

コンクリート外構とは

コンクリート外構とは、敷地内のアプローチ、駐車スペース、テラス、犬走りなどをコンクリートで整備する外構のことを指します。

住宅の外回りにおいて、機能性・耐久性・デザイン性を備えた素材として、以下のような幅広い用途で採用されています。

  • 駐車場やカーポートの舗装
  • 玄関までのアプローチ
  • 庭のテラススペース
  • 建物周囲の犬走り
  • 物置や外部設備の下地

コンクリートは扱いやすく、防草効果が高い素材としても評価が高いことが特徴であり、デザイン性を高める施工法も増えており、見た目にもこだわった外構づくりができます。

外構をどうするのか迷っている場合、コンクリート外構も選択肢のひとつに入れてみてはいかがでしょうか?

外構をコンクリートにするメリット

外構をコンクリートにするメリットとして、以下が挙げられます。

  • メンテナンスが容易
  • 耐久性が高い
  • デザインの柔軟性が高い

外構にコンクリートを採用することで、機能面・管理面・デザイン面それぞれでメリットがあるので紹介する3つのことを覚えておきましょう。

メンテナンスが容易

コンクリートは掃除や管理がしやすい素材です。

雑草の発生が抑えられるため、草取りなどの手間を減らせます。

表面が滑らかなので、落ち葉や泥も簡単に掃き出すことができ、高圧洗浄機による清掃にも向いています。

防腐処理や防蟻処理等の薬剤や特殊な手入れが不要なため、日々のメンテナンスが最小限に済むのが魅力です。

耐久性が高い

コンクリートは圧力や水分、温度変化に強く、長期間にわたって安定した性能を発揮します。

車の乗り入れにも対応できる耐荷重性があり、適切な施工とひび割れ防止策を施せば長い耐用年数が期待できます。

デザインの柔軟性が高い

カラーコンクリートやスタンプ仕上げなど、さまざまな施工方法に対応しています。

シンプルで無機質な仕上がりだけでなく、自然石風の模様や明るい色味にも加工が可能です。

スリットや植栽との組み合わせによって、外観に個性を加えることもできるので業者に相談してみましょう。

外構をコンクリートにするデメリット

コンクリート外構には、以下のようないくつかのデメリットが挙げられます。

  • 施工コストが高くなりやすい
  • 夏場は高温になってしまう
  • 撤去費用が他素材より高くなりやすい

デメリットに対する解決策も紹介するので、参考にしてみてください。

施工コストが高くなりやすい

コンクリートは型枠設置や養生といった工程が多く、施工費が上がる傾向にあります。

1㎡あたりの相場は約10,000円前後とされ、他素材よりもやや割高なケースが多いです。

ただし、長期的に見れば再施工や補修の回数が少なく済むため、ランニングコストを抑えやすい点がメリット。必要最小限の面積にとどめるなど、設計の工夫によって初期費用の調整も可能です。

夏場は高温になってしまう

直射日光により表面温度が上昇し、特に夏場は熱くなりやすい性質があります。裸足での歩行やペットの歩行には注意が必要です。

しかし、遮熱塗料の活用や、白系の明るい色で仕上げることで温度上昇を軽減する方法もあります。また、人工芝やマットを部分的に敷くといった工夫でも、体感温度を下げることが可能です。

撤去費用が他素材より高くなりやすい

コンクリートは重機を用いた撤去作業が必要となるため、1㎡あたり2,000〜10,000円前後の費用が発生します。

ただし、あらかじめ将来的な撤去を想定した部分施工やスリット設計を取り入れることで、撤去範囲と費用を抑えることができます。事前に施工業者と相談することで、柔軟な対応が可能なので相談してみましょう。

コンクリート外構工事の相場感

駐車場

駐車スペース1台分の外構工事におけるコンクリート費用は、以下の内訳となります。

  • 施工位置を定める丁張り費用
    (約5,000円)
  • 地面の掘削と砕石(重機使用)
    (1㎡あたり600~1,200円)
  • 残土処分費
    (1㎡あたり500~3,000円)
  • 生コンクリートの土間枠設置
    (1㎡あたり約900円)
  • コンクリート補強のワイヤーメッシュ敷き
    (1㎡あたり約900円)
  • 刷毛引き仕上げ費用
    (1㎡あたり約400円)
  • 重機改装費
    (約2万5,000円)

これらの内訳に基づき、1㎡あたりのトータル費用は、平均15,000円を予算として考えていきましょう。

庭の外構工事におけるコンクリート費用は、庭の広さ、コンクリートの厚さ、鉄筋の有無などの要素によって異なります。

一般的なコンクリートの厚さは60mmまたは120mmで、それぞれの費用相場は以下の通りです。

60mm(コンクリートの厚さ)3,400円程度(1平米あたりの費用)
120mm(コンクリートの厚さ)5,700円程度(1平米あたりの費用)

さらに細かい雑費が加わりますが、一般的な相場は全体で約19~40万円程度とされています。

塀・フェンス

コンクリートブロック塀の新設においては、一般的に1㎡あたり約17,000~25,000円程度となります。

既存の塀がある場合、この費用に加えて、撤去や残土処分の費用が追加されることに注意してください。

交通状況によっては、交通整備員の人件費も発生することがある。

コンクリート外構工事の費用を抑えるコツ

他の外構工事と併用する

コンクリート外構工事を必要な部分に限定し、他の部分は別の方法で舗装することで費用を抑えることができます。

例えば、車のタイヤが乗る駐車スペースの部分をコンクリートで強化し、それ以外の範囲は砂利を使って対応する方法があります。

このように、強度が必要な部分にはコンクリートを用い、そうでない部分には他の素材を使用することで費用の節約が可能です。

無駄な費用を削減する

無駄な費用を削減することで、コンクリート外構費用を抑えることができます。

庭などエクステリア全般を舗装する場合、専門性と安全性が求められる部分は外構業者に任せるべきです。

しかし、花壇やポストなど、自身で整備可能な部分は自前で行うことでコストを抑えられます。

ホームセンターやインターネットショッピングなどで、必要な道具や資材を一式揃えることができます。

時間と手間をかけることで、外構業者に依頼することなく工事費用を節約できます。

見積もりを比較する

外構工事コンクリート費用を抑えるためには、複数の業者から見積もりを取得し、比較検討することが重要です。

その理由は、主に以下の3つです。

  1. 同じ敷地条件でも、業者ごとにデザインが違う
  2. 同じデザインでも、業者によって価格が違う
  3. 同じ価格でも、業者によって工事の質が違う

上記の違いを比較検討するために、複数の業者から見積もりを取るようにしましょう。

まとめ

外構コンクリート費用は、施工内容や面積だけでなく、外構業者の価格設定や物価要因による変動が大きいです。

そのため、費用を抑えるには必要な部分にだけお金をかけ、不要な部分はコストカットすることが重要です。

自分では判断できない部分は、外構業者に相談することが不可欠です。

信頼できる外構業者を選ぶためにも、複数の業者に見積もりを依頼しましょう。

見積もり時の対応を通じて、施工時の仕事ぶりも推測でき、施工後のトラブルを防ぐことができます。

コンクリート外構を考えている場合、トップガーデンではあなたに合ったデザイン、プランをオーダーメイドで作成いたします。

ご希望のデザインや予算について、お気軽にお問い合わせください。

SNSでシェア
  • URLをコピーしました!
目次