ガレージを安く建てる方法って何？オシャレさとコスパを両立させる方法とは
ガレージを建てたいけど予算が限られているため、可能な限り安く建てたいという方に費用相場や費用を抑える方法を解説します。
ガレージは種類によって金額が変わるほか、使用する素材によっても変わります。
一方、安さのみを追求してしまうことで将来的に後悔してしまう可能性があるため、注意点も抑えておくことが必要です。
外構業者だからこそわかる注意点も紹介しているため、これからガレージを建てたいと考える方はぜひ参考にしてみてください。
ガレージの種類と特徴
ガレージとは、屋根と壁で囲まれ、主に車を収納する建物を指します。
車両を保護する目的で建てられるガレージは、雨風や太陽の光を防ぐだけでなく、不法侵入や盗難防止にも効果的。
独立式ガレージ
独立式ガレージは、住宅とは別に独立して建てられたガレージを指します。
既製品とオーダーメイドがあり、既製品は他のガレージに比べ、比較的安価で建てることが可能です。
住宅とは別で建てられるため、外装をオシャレにカスタマイズできるのは魅力的。
デメリットは、住宅からガレージまでの距離がある点。
ビルトインガレージ
ビルトインガレージは、住宅と駐車スペースが一体になったガレージを指します。
住宅の1階部分に駐車スペースを設け、住宅内部に組み込まれるため、雨の日でも外に出ることなく車の乗り降りが可能です。
デメリットは、1階部分にガレージが組み込まれることで、住宅スペースが減ってしまう点。
ガレージの設置費用は？
ガレージには、既製品とオーダーメイドの2種類があり、設置費用には大きく差があります。
独立式ガレージ（設置費用）
以下の費用幅は、目安です。
※車1台分の相場価格
既製品 〜 メーカーが販売しているものを組み立てる。（相場価格：100万円〜）
オーダーメイド 〜 一から設計して造られる。（相場価格：200万円〜）
木造 or 鉄骨によって費用が変動するため、予算を決めた上で、外構業者に見積もりを依頼しましょう。
外観デザインに強いこだわりがなければ、既製品のガレージを選択することで費用を抑えられます。
ビルトインガレージ（設置費用）
以下の費用幅は、目安です。
車種のサイズ、用途によって価格は変動します。
4 〜 5坪（車1台分の駐車スペース）〜 相場価格：200 – 400万円
10坪 / 車2台分の駐車スペース 〜 相場価格：500 – 800万円
新築時に設置されることが多いビルトインガレージ。
一般的に坪単価50〜80万円とされています。
使用スペースや設備によって費用が変動するため、坪単価で予算を組んでしまうと、想定していた金額を超過する場合もあります。
予算オーバーを防ぐために、使用目的を明確にした上で、見積もり依頼をしましょう。
オーダーメイドガレージは木造・鉄骨から選べる
オーダーメイドガレージは、木造・鉄骨から選べます。
以下の費用幅は、目安です。
木造ガレージ 〜 相場価格：100万円 – 150万円
木造ガレージは、費用を安く抑えられます。
しかし、雨・湿気・紫外線により劣化しやすく、定期メンテナンスが必要。
鉄骨ガレージ 〜 200万円 – 300万円
鉄骨ガレージは耐久性が高く、水洗い程度のメンテナンスで十分。（価格が高いのがネック）
ガレージの費用を抑える方法
ガレージは住まいや車を守るために重要な設備ですが、その分費用もかかります。
一方で、工夫次第でコストを抑えつつ、満足度の高いガレージを実現することは可能です。
ここでは、予算を意識しながら賢くガレージを設置するためのポイントをご紹介します。
費用を抑えるためのポイントは以下の5つです。
- 木材など比較的安価な素材を選ぶ
- ハウスメーカー経由ではなく業者に直接依頼する
- シンプルなデザインにする
- オプションに優先度をつける
- 既製品を選ぶ
- DIYでガレージを建てる
- 補助金・助成金の活用する
木材など比較的安価な素材を選ぶ
ガレージの建材として木材を選ぶことで、大幅に費用を抑えられるケースがあります。木材は金属系のカーポートやガレージに比べて材料費が安く、DIYが得意な方であれば施工費も削減できる可能性があります。
ただし、木材は耐久性の面で劣ることがあるため、雨風への対策や塗装のメンテナンスをしっかり行いましょう。屋根材や支柱の素材選びにも気を配りつつ、適切な管理ができる方にはコストメリットが高い選択肢です。
ハウスメーカー経由ではなく業者に直接依頼する
ハウスメーカーを通してガレージを設置すると、中間マージンや管理費用が加算される傾向にあります。一方、外構業者やエクステリア専門会社に直接依頼することで、同じ仕様でも割安に施工できることが多いのが実情です。
また、直接相談することで施工内容の柔軟なカスタマイズが可能となり、「 本当に必要な設備だけをつける 」などの調整が効くため、最終的なコストパフォーマンスが向上します。
シンプルなデザイン
意匠性にこだわりすぎると、ガレージの価格は一気に上がります。例えば屋根の形状や装飾、柱の材質、照明の演出などは、デザイン性を高める一方で施工費・材料費を押し上げる要因になります。
そのため、必要最低限のスペース・高さ・屋根構造に絞り込んだ設計にすることが、費用を抑えるうえで非常に有効です。
シンプルながらも機能的で、無駄のないガレージを目指すことが、予算内で収める第一歩といえるでしょう。
オプションに優先度をつける
電動シャッターや人感センサーライト、防犯カメラ、断熱材など、ガレージには多くのオプションがあります。
しかし、これらをすべて盛り込むと予算オーバーになりやすいため、「 本当に必要な機能かどうか 」を見極めることが重要です。
たとえば「 将来的には追加できるが、今は不要なもの 」は後回しにして、今すぐ必要な防犯機能などに予算を集中するのがおすすめです。
予算配分にメリハリをつけることで、使い勝手を維持しながら無駄な出費を避けられます。
既製品を選ぶ
完全オーダーメイドのガレージに比べ、既製品のカーポートやガレージキットは圧倒的に安価です。特に、アルミ製やスチール製の製品は量産されている分、価格が抑えられており、施工も簡易なため工期短縮にもつながります。
また、既製品であってもサイズ・カラー・屋根材の選択肢は豊富で、機能性に優れた商品も多くあります。ブランドやデザインに強いこだわりがなければ、コストを抑えたい場面では既製品が最適な選択といえるでしょう。
DIYでガレージを建てる
ガレージを安く建てる手段の一つに「 DIY（自作）」があります。近年では、組み立てキットやプレハブ式の簡易ガレージも登場し、比較的安価に設置できるようになりました。
特に木材やアルミ製のDIYキットは10万円台から購入可能なものもあり、組立費用がかからない点が魅力です。
ただし、DIYでガレージを設置する際には次のような注意点があります。
- 建築基準法上、10㎡を超える場合は「建築確認申請」が必要になるケースがある
- 強度・耐風性・積雪対策など、地域条件に応じた設計が求められる
- 電動シャッターや照明などの設備工事には電気工事士の資格が必要な場合も
コストは大幅に抑えられますが、安全性や法規制の観点から「 DIYで対応できる範囲 」と「 プロに任せるべき範囲 」を見極めることが重要です。
補助金・助成金の活用
意外と知られていませんが、一部自治体ではガレージ設置に補助金が適用されるケースがあります。
たとえば、以下のような目的に合致する場合、補助の対象となる可能性があります。
- 防犯対策（電動シャッターや防犯カメラ設置）
- 景観保全や環境配慮（緑化された屋根など）
- 地域の安全対策（耐雪・耐震対応）
補助の内容や条件は地域ごとに異なるため、施工前に自治体の建築指導課や住環境整備課などに問い合わせてみるのがおすすめです。
少しの手続きで数万円〜十数万円の補助が受けられることもあり、賢く活用することで費用の負担を軽減できます。
収納台数別のガレージ価格相場
既製品ガレージ価格
| 2台 | 平均88万円 |
| 3台 | 120万円 ～ 240万円 |
| 5台 | 5台目以降は外構業者と要相談 |
オーダーメイドガレージ価格
| 2台 | 300万円 ～ 500万円 |
| 3台 | 300万円 ～ 900万円 |
| 5台 | 5台目以降は注文先業者と要相談 |
車のサイズやドアタイプにより、確保するスペースの広さが異なるため、収納台数だけでは正確な費用を事前に把握できません。
こちらでは、最低限駐車スペースに必要なサイズを紹介します。
車2台分（駐車スペースの目安）
車2台を横一列で駐車した場合、幅約5.2m×奥行5.6mが目安です。
ゆとりをもってドアを開け閉めするには、5m以上スペースを確保しましょう。
車3台分（駐車スペースの目安）
車3台を横一列で駐車した場合、幅約7.5m×奥行5.6mが目安です。
3台横並びに停めることは広さ確保するには現実的に難しいです。
ガレージを安さで選ぶ際の注意点
ガレージの施工を検討する際、「 できるだけ費用を抑えたい 」と考える方は多いでしょう。
しかし、価格重視で選んでしまうと、後悔につながる落とし穴があるのも事実です。
ここでは、ガレージを“安さ”だけで選んでしまった際に起こりがちな注意点を紹介します。
ガレージを安く施工する際に注意すべきポイントは次の3つなので、抑えておきましょう。
- ガレージの大きさが足りず、使い勝手が悪くなる
- 安価な材質・構造により見た目に満足できなくなる
- 必要な機能を省いた結果、生活の不便さが増す
ガレージの大きさ
費用を抑えるために最小サイズでガレージを設計してしまうと、将来的に「 車が入らない 」「 ドアが開かない 」「 荷物が積めない 」といった不便さが発生することがあります。
たとえば、軽自動車に合わせてギリギリのサイズで設計した場合、次に買い替える車が大型だった場合には使えなくなる恐れも。
また、駐車のしやすさ＝生活の快適さにも直結するため、「 とりあえずこのサイズでいいや 」と決めてしまうのは避けたいところです。
ガレージのサイズは現在の車種だけでなく、将来的なライフスタイルの変化も見据えて余裕を持たせておくのが賢明です。
見た目の満足度
予算を優先するあまり、質感の安い素材や量産型の無個性なデザインを選んでしまうと、完成後に「 家の外観と合っていない 」「 安っぽい印象が気になる 」と感じることは少なくありません。
ガレージは住宅の“顔”の一部であり、外観に与える印象が大きいため、素材やカラー、屋根形状、柱のデザインなどにも最低限の配慮が必要です。
見た目を多少妥協することで価格は抑えられますが、「 家とのバランス 」や「 周囲の景観との調和 」も含めて後悔しない選択をすることが大切です。
機能性の不足
「 雨風をしのげれば十分 」と割り切って最安グレードを選んだ結果、生活面で不便を感じるケースもよく見られます。たとえば、以下のような例が考えられます。
- 雪が積もる地域なのに、耐積雪仕様ではなかった
- 夜間に暗くて危険なのに照明設備が無い
- 車の出入りが頻繁なのに、手動シャッターでストレスが大きい
このように、“最低限のガレージ”にしてしまうことで、実際に使い始めてからの不満が蓄積しやすくなります。
コスト削減を優先しすぎず、自分の生活スタイルや地域性に合った機能を備えることも意識する必要があります。
まとめ
今回は、ガレージの特徴やオシャレなガレージを安く建てるちょっとしたポイントを解説しました。
ガレージの種類や相場価格を把握したうえで、こだわりポイントを明確にして予算を組みましょう。
信頼できる外構業者を見つけ、理想のガレージを手に入れてくださいね。
